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INTELLIGENCE 壁紙・床材など内装材の値上げ、原因は?

壁紙・床材など内装材の値上げ、原因は?

2022年1月14日、サンゲツから内装材の全面値上げの発表がありました。4月1日受注分からで、値上げ幅は18%~24%とのことです。実は2021年9月にも13~18%の値上げを行っていて、短期間での再値上げとなりました。今回の記事では、値上げの原因をくわしく見ていこうと思います。

サンゲツの扱っている商品は?

サンゲツというとカーテンのイメージが強いように思いますが、カーテンの他に壁紙・床材・椅子生地・副資材(壁紙、床材の施工に使う接着剤やテープなど)などを扱っています。住宅、オフィス、店舗用で主に内装工事事業者向けに販売しています。ちなみに、サンゲツは自社で工場を持って製品を作っているメーカーではなく商社です。インテリア商社最大手であり、壁紙は国内トップの5割のシェアを持ち、床材とカーテンも有力です。(塩ビ系の床材では国内2位の4割のシェアを持ちます。)

値上げの理由~サンゲツのお知らせ

サンゲツは2021年9月にも値上げを行っていると冒頭に書きました。それ以前の値上げは2018年10月ですので約3年前のことです。以下に価格改定のお知らせを2018年から3回分載せますが、値上げの理由として2018年と2021年9月は「原材料の値上げ」「物流関係にかかるコスト」を理由にしています。2022年4月からの値上げにはさらに「原材料の需要逼迫懸念」「原材料の海外との内外価格差是正」「製造にかかるコスト」が追加されています。

①2018年10月~「壁紙・床材・カーテンの取引価格改定について」より 株式会社サンゲツは、2018年10月1日(月)より壁紙・床材・カーテンの取引価格改定を下記の通り実施いたします。 当社取り扱いの壁紙・床材・カーテンの原材料となる塩ビ樹脂や可塑剤、ナイロン・ポリエステル繊維等の原価が大幅に高騰し、これら製品の仕入れ価格が上昇しております。加えて、物流関連の業務委託費・輸送委託費や梱包資材費等のコスト、また、内装施工現場等へのきめ細かな配送を行うための物流設備の維持・更新にかかるコストも同様に上昇が続いております。

この様な状況下、当社は可能な限りの自助努力を重ねてまいりましたが、これらコスト増加分を吸収するに至らず、商品の安定供給と物流サービスレベルの維持向上のため、取引価格を改定させていただくことといたしました。

②2021年9月~「取引価格改定のお知らせ」より 株式会社サンゲツ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役 社長執行役員:安田正介)は、2021 年 9 月 21日(火) より、壁紙、床材、ファブリック、副資材の価格改定を実施いたします。 昨今、当社取り扱い商品であります壁紙・床材・ファブリック・副資材の原材料となる塩ビ樹脂・可塑剤やナイロン・ポリエステル繊維、更に安定剤、酸化チタン、エバールフィルム等、大方の原料価格が数次にわたり値上げされ、壁紙・床材・ファブリック・副資材の仕入れ価格が上昇しております。加えて物流関連の業務委託費、また、内装施工現場等へのきめ細かな配送を行うための物流設備の維持・更新にかかる投資・各種費用も同様に上昇が続いております。

このような状況下、当社といたしましては、これら商品の仕入れ先メーカー・業務委託先とさまざまな生産・業務の効率化を通じ、販売価格の維持に努めて参りましたが、これら努力にも限界があり、商品の安定供給と物流サービスレベルの維持のため、下記のとおり価格を改定させていただくことといたしました。

③2022年4月~「取引価格改定に関するお知らせ」より 株式会社サンゲツ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役 社長執行役員:安田正介)は、2022 年 4 月 1日(金) より、壁装材・床材・カーテン・椅子生地・副資材の価格改定を実施いたします。 当社では、原材料価格の高騰や物流コストの上昇等を背景に、2021年9月21日付でお取引価格の改定を実施いたしました。しかしながら、インテリア関連商品の原材料価格は、製造コスト高騰・需給逼迫懸念・海外との内外価格差の是正を背景に、前回の値上げ発表以降も更なる大幅な値上げが続いており、且つ、それらは、塩ビ・可塑剤・ナイロン・ポリエステル等主要原料に留まらず全ての原材料に波及し、壁装材・床材・カーテン用ファブリック・椅子生地・接着剤・縫製費等の仕入価格が更に大幅に上昇しております。また、当社の輸送コストや物流梱包費、物流設備の維持・更新にかかる投資・各種費用も高水準であり、これらコストの高止まりが収益に大きく影響を与えております。 一方、インテリア業界全体におきましては、製造設備の老朽化、設備更新の遅れによる生産能力の逼迫、労働力不足に伴う人件費の上昇、物流環境の変化等さまざまなリスク要因が顕在化し、製造・販売・配送・施工における収益改善が重要な課題となっております。

このような環境下、商品の安定供給と物流サービスレベルの維持ならびにインテリア業界の健全な発展のため、下記の通り、再度お取引価格の改定をさせていただくことといたしました。

値上げの原因を深堀します!

1.原材料の値上げ 原材料の中から例として塩ビ(塩化ビニール樹脂)を取り上げます。塩ビは壁紙や床材に使われているものです。塩ビの主原料はエチレン、エチレンはナフサ(原油を精製することで得られる石油製品)から作られます。よって塩ビ樹脂の価格は、国内のナフサ価格を値決めの参考にしています。2021年8月3日の日経新聞によると「塩ビ樹脂は2021年に入り急上昇」で「国内価格が7年ぶり高値」とのことです。

原油価格はサウジアラビアの追加減産の表明を期に上昇傾向で、また原油高の他にも「石油化学製品の需要の回復」がナフサ価格の上昇に拍車をかけているようです。さらに2022年1月19日の日経新聞には「塩化ビニール樹脂が、国内で41年半ぶりの最高値を更新した」との記事がありました。下のグラフを見ると、急激に価格が上がっていることが分かります。

                                         2022年1月19日 日経新聞より

2.海外との内外価格差是正 「1.原材料の値上げ」と同じく塩ビの価格を取り上げます。アジアをはじめ海外市場での価格が2021年11月をピークに急騰しました。(翌12月からは3ヶ月続けて下落しています。)2022年1月の東京地区の価格は1キロ220~232円です。

一方輸出価格で指標となるインド向けの価格(21年11月積み)は1キロ約251円となっています。海外向けの価格が国内向けより大幅に上がったことで樹脂メーカーの強気な値上げにつながったようです。

3.物流関係のコスト サンゲツはこの5、6年ほどの間に物流拠点であるロジスティクスセンターの新設・統合を進めています。在庫・出荷・配送のサービスを担うロジスティクスセンターでは、自動化・省人化のために新しいロボットを導入したり、梱包やカットも機械化するなどしています。

設備を新しくすることに費用がかかるうえ、配送にかかる運賃もこのところ値上げが続いています。

サンゲツのHPより

https://www.sangetsu.co.jp/information/detail/20201229110113.html

おわりに

今回は内装材の値上げについてサンゲツを取り上げて紹介しました。サンゲツの他にも壁紙やカーテン、床材などインテリア卸のリリカラや、塩ビ床材が主力の内装材メーカーの東リも値上げを実施しています。原材料や運賃のコスト高による値上げは最近色々な所で目にします。仕方のないこととはいえ、「この商品もか!」と驚いてしまうことも多いですよね。また、以前の記事で紹介した木材、便器も品薄が続いている状況です。世の中の状況が不安定な時期ですので、日々アンテナを張って情報収集を続けていきたいと思います。

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