店舗経営のコスト削減のためにできること~ウィズコロナ~
新型コロナウイルスの感染者が増えており、今後の動きが見逃せない状態になってきました。当分は売上を戻す努力をしながら、少しでもコストを削減し利益を確保する工夫が必要だと思います。そこでウィズコロナ時代の店舗経営のヒントとなるコスト削減の具体例をご紹介します。
○支出を可視化して削減できるものを特定する
まずは、支出を可視化して、削減可能性のある項目を特定します。削減を行う責任者を決めてその費用の削減に取り組みましょう。去年までと同じように費用がかかると想定するのではなく、いったんゼロベースで予算を設定すると大幅なコスト削減が可能になります。
○人件費の見直し
コストの中でも大きいのが人件費です。客入りが少ない時間帯があるなら営業時間を見直したり、無駄な人件費が発生していないか見直してみましょう。
○広告宣伝費や販売促進費の見直し
毎月のようになんとなく払い続けている広告宣伝費や販売促進費はありませんか?効果が感じられないものは一度停止してみましょう。
○賃料の給付金・交渉
「家賃支援給付金」の制度が、2020年7月14日より申請受付を開始する予定です。
【支給対象(①②③すべてを満たす事業者)】
①資本金10億円未満の中堅企業、中小企業、小規模事業者、フリーランスを含む個人事業者
②5月~12月の売上高について、
・1ヶ月で前年同月比▲50%以上 または、
・連続する3ヶ月の合計で前年同期比▲30%以上
③自らの事業のために占有する土地・建物の賃料を支払い
【給付額】
法人に最大600万円、個人事業者に最大300万円を一括支給。
・算出方法‥申請時の直近1ヶ月における支払賃料(月額)に基づき算出した給付額(月額)の6倍
緊急事態宣言中に減額や支払猶予の交渉をした店舗も多いと思います。給付金が受け取れず営業再開後も売上が戻らないならば、再度交渉してみましょう。
○電気代の節約
電気の利用状況を収集し、省エネ機器を導入することでどのくらいコスト削減になるか試算を取ってみます。例えばLED照明は従来の水銀灯と比較して、80%以上の省エネを実現すると言われていて、寿命は約60000時間と長持ちです。
また、新電力が登場して契約する電気会社を選べるようになっていますので、電気会社を変えることで電気代が削減できることもあります。
○水道代の節約
特に飲食店におすすめなのが「節水コマ」です。水道のハンドルの内部にはコマという部品があり、水はコマの周辺を通って蛇口から出てきます。「節水コマ」とは、コマにでっぱりを付けることで流れる水量を減らし、同じだけハンドルをひねっても出る水の量が少なくなるという節水アイテムです。東京水道局によると、節水コマを付けることにより、蛇口の開度によっては最大50%の節水効果があるとされています。水をよく使う店舗では取り付けてみてはいかがでしょうか?
○仕入先の見直し
仕入先業者の見直しをすることで、食材・食器の仕入れの経費削減にも繋がります。今より良い条件で仕入れができるところが見つかれば、大きなコスト削減になります。また、什器類は中古品へ切り替えても問題ないものがあれば検討してみましょう。
○印刷費の削減、裏紙の使用・カラーコピーの禁止
印刷費も一度見直してみましょう。印刷代はラクスル、プリントパックなどネット印刷会社への切り替えでコスト削減になります。
普段使う印刷用紙の裏紙は社内用(保管用も含めて)で使用し、カラーコピーを原則禁止にすると節約になります。
○まとめ
コスト削減につながる具体例をご紹介してきました。すでに様々な対策を取っていることと存じますが、少しでも皆さまの参考になれば幸いです。賃料のための「家賃支援給付金」の申請も開始されますので、ぜひご活用ください。
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