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便器が手に入りづらい状況が続いています

半年ほど前に木材の品薄、価格高騰で「ウッドショック」が起きているという記事を出しました。実は木材だけでなく、便器も手に入りづらい状況が続いています。今回は便座が不足している原因や現状などを解説していこうと思います。

 

「便器がない」という声がちらほら‥

住宅、建設業界で「便器がない」という声が聞こえ始めたのは、2020年3月頃のことでした。3月末の引き渡し物件でまだトイレが入っていなかったり、いつ納入されるか見通しがつかないという店舗物件もありました。工期を入れ替えて内外装や清掃を先に済ませたりして対応していましたが、中には引き渡しの際にまだトイレがない‥ということもあったようです。 住宅機材機器大手のTOTOによると、2月中旬から商品の納期遅れが始まったとのことでした。最初は『ウォシュレット』(温水洗浄便座)でしたが、次に便器やシステムキッチン、そしてユニットバスの部材も納期遅延対象商品に加わりました。

 

 

原因はやはり新型コロナウイルス

新型コロナウイルスが流行し始めてから、マスクを始め食品や各種製品など様々な物が手に入りづらくなりました。便器については、陶器製の便座本体は国内の工場で生産していましたが、部品に中国製のものがあり、その部品の供給が途絶えたために便座の完成品が出荷できないという事態に陥りました。 現在は2021年の12月ですが、今も便座の納期遅延が続いています。マスクはすでに供給が安定していていつでも手に入りますが、便座そして木材も未だ手に入りづらい状況なのです。

TOTO、LIXILの現在の状況

大手の2社はどちらも生産遅れについてホームページに掲載があります。どちらも東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大で、ロックダウンによる影響を受けています。生産拠点を移す対応をして徐々に回復してきていますが、それでも納期は1か月~2か月後です。

◆TOTO「弊社商品 生産遅れ対応状況について」より 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、サプライヤーの生産に支障が生じております。 また、世界的な需要急拡大により部品調達に影響が生じ、ウォシュレット製品全般についてご希望に沿った納期対応ができなくなっております。 納期回復について 生産拠点の見直し等を行い、段階的に回復に向かっている商品もございますが、納期正常化には時間を要する状況となっております。 なお、日々状況が変化しており、品番や色によっても納期が変動する場合がありますので、工事業者様とのお打ち合わせの際には、納期のご確認をいただきますよう宜しくお願い申し上げます。

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対象商品についてはTOTOのHPをご確認ください↓

https://jp.toto.com/News/info_cv2020/index.htm

◆LIXIL「弊社トイレ商品納期に関するお知らせ」より ベトナムにおける新型コロナウイルスの急速な感染拡大の影響を受け、弊社トイレ商品の一部の生産・供給に、遅れなどの影響が9月より出ておりました。現在、緩やかではありますが、段階的な回復に向かっております。しかしながら、正常化といえるまではまだ時間がかかり、納期に関しましては概ね1~2か月程度を必要としております。 なお、日々状況に変化がございますため、商品、時期にも影響が生じることがございます。そのため、工事業者様とお打ち合わせの際に納期をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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対象商品についてはLIXILのHPをご確認ください↓

https://www.lixil.co.jp/warnings/2021/006.htm

LIXILは2022年4月から値上げも

原材料価格や物流コストの上昇を受けて、LIXILでは2022年4月1日受注分からメーカー希望小売価格を改定することになっています。対象商品は住宅用サッシ、窓回り商品、玄関ドア引戸、トイレ、水栓金具、ユニットバスなどで、トイレは住宅用の「アステオ」や部品など2~33%程度の値上げが決まっています。

◆LIXIL「住宅用建材・設備機器のメーカー希望小売価格の一部改定について」より 当社では原材料価格の高騰が続く中、全社をあげて生産性の向上、合理化によるコストダウン・諸経費の削除を行い、製品原価の上昇を抑制してきました。 しかしながら原材料価格は、以前上昇を続けており、もはや企業努力のみで対応することが困難な状況となっております。つきまして、このような難しい環境の下、当社では建材・設備機器の一部のメーカー希望小売価格を改定させていただくことになりましたので、お知らせいたします。

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その他の対象商品、改定価格はこちらからご覧ください↓

https://www.biz-lixil.com/pdf/20211207_lixil_kakakukaitei.pdf

おわりに

今回はコロナの影響が続いている便座の供給の状況について紹介してきました。 今後も感染拡大によるサプライヤーの工場の操業停止があれば原材料や部品の調達に障害が生じる恐れがあります。また、少しずつではありますが、海外でのウォシュレットの需要が増加しており、そういった面でも品薄感が続いていくかもしれません。

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