居抜き物件の探し方
物件探しは、多くの開業者の方が悩まれます。良い立地で良い物件に出会うことはなかなか容易ではありません。この記事では、居抜き物件が売りに出るときの仕組みや、注意点を知ることで、物件探しに役立ててもらえたらと思います。
インターネットor不動産会社訪問?
居抜き物件を探すとき、手軽なのは、インターネットで探すことです。住むマンションやアパートを探すのと同じように検索すると、条件に合う店舗を見つけることが出来ます。インターネットで簡単に閲覧することは出来ますが、やはり実体がよく見えないものです。不動産会社を訪問することで、実体に基づいた情報を手に入れることが出来ます。
空き物件が売りに出るときの流れ
空き物件が売りに出る時の流れを知っておきましょう。
①不動産会社A⇒直接のお客様へ紹介
↓借り手が見つからない
②不動産会社A⇒別の不動産会社Bへ客付けを依頼
↓借り手が見つからない
③不動産会社A⇒インターネットサイトへ掲載
上記のような流れになっています。まずA社は、直接のお客様である大手チェーンの開発担当や、増店希望者などに声かけします。そこで借主が見つからなければ、別の不動産会社Bに客付けを依頼し、B社も直接のお客様に声かけをします。それでも借主が見つからなければ、A社がインターネット上に公開して広く募集をかけます。インターネットサイトに掲載されるのは、一番最後なのです。
インターネットサイトの利用と注意点
現在インターネット上には多くの居抜き物件を紹介するサイトがあります。その中には、不動産会社が運営しているサイトと、掲載サイトが運営しているサイトがあります。居抜き物件の取り扱いには資格や免許がいらないとあって、異業種から参入した会社も多くあります。また、サブリース業者と言って、物件の大家さんから居抜き物件を借りて、内外装をきれいにして、物件の価値を高めてからお客さんに貸す不動産会社もあります。以下は代表的なサイトの紹介です。
○インターネットサイト
・アットホーム
・飲食店ドットコム
○サブリース業者のサイト
・ABC店舗
・レスタンダード(居抜き市場)
・あどばる(ぶけなび)
・店舗流通ネット(テンポバックス)
・テンポイノベーション(居抜き店舗.com)
インターネットサイトは一番最後に掲載されるので、良い物件がないと思われがちですが、掘り出し物の物件があることがあります。最初にアットホームや飲食店ドットコムに掲載される物件も中にはあるのです。良い物件ですと、サブリース業者がすぐに借りてしまいますので、その前に行動するスピードが大事です。
不動産会社の利用と注意点
不動産会社には、地元の地場の会社・中堅の会社・大手の3つがあります。地場の会社には、ネットに公開される前の新しい情報が特に多いため、見逃せません。不動産会社には「ナイナイの物件」と言って、広告が出る前に良い物件を、良い借り手に売ることがあります。不動産会社もできるだけ優良な人に貸したいと思っています。ただし、新規開業者の方ですと、実績がなく、資金面も不透明なため、信用が得られにくくなります。そのためにも、事前の準備と勉強が必要です。不動産会社から信用を得るためには「居抜き物件―不動産会社と上手く付き合うには」という記事がありますので、そちらを合わせてご覧ください。
まとめ
居抜き物件の探し方についてご紹介してきました。インターネット上には情報が溢れていて、サイトの信頼性や物件の良し悪しを見分けることが難しくなっています。ですが、良い物件に出会うには、出来るだけ多くの情報を得ておく必要があります。インターネットサイトが悪くて、不動産会社が良いということではありません。新着の物件情報だけインターネットでチェックするという方法もあります。また、なかなか良い物件が見つからないという方は、地域のこだわりを一回やめて、広い地域で探すことで巡り合えることもあります。ぜひ集中して良い物件探しをされてください。