サロンの内装へのこだわり方~上手な空間作りのヒント
お客様に癒しの一時を過ごしてもらうためには、サロンの雰囲気を決める内装がとても大切になります。素敵なサロンだと思っていただけるように、内装でこだわるべきポイントや、空間作りに役立つアイテムなどを紹介します。
サロンの内装へのこだわり方
1)コンセプトを決めて統一感を出し、生活感をなくす
お客様の目に触れる場所は全て、生活感を排除するように心がけましょう。こまめに掃除を行い、ホコリや髪の毛などのゴミが落ちていないように心掛けるほか、コンセプトを決めて内装に統一感を持たせることで生活感をなくすことができます。例えば「白を基調とした、シンプルかつ上質な雰囲気」「南国のリゾート風」「和モダン」などです。イメージを掴むためにインテリア雑誌や海外のインテリア書籍、インターネットで見られる施工例を参考にすると良いでしょう。人気サロンの多くはお店の内装に統一感を持たせています。初めてサロンを経営する場合、どうしても細部に目が行きがちですので、常に全体の統一感を考えていくことが大切です。
2)においや騒音、光に気を配る
においや騒音は、同じ部屋に長くいるとあまり気にならなくなるものですが、お客様にとっては非常に気になるポイントです。また、施術を行う側は照明が明るい方がやりやすくても、お客様にとっては不快に感じることがあります。
・におい
精油やボディオイルなど香りを伴うものを使う施術をする、洗濯物を室内で干すなどをする場合、換気扇の性能や窓の有無は必ずチェックしましょう。また、お手洗いなどの排水のにおいにも敏感になる必要があります。気になる部屋のにおいを消すためにルームフレグランスや芳香剤を使うことも一つの方法です。
・騒音
騒音が気になる場所では音が気になってリラックスできないものです。窓を二重サッシにすることや、音楽をかけることで雑音をシャットアウトしましょう。建物の外からの音の他、同じ建物内や同じ室内の音も気になってしまうポイントです。施術スペースはパーテーションやカーテンで区切るのか、個室を用意した方が良いか検討しましょう。
・光
肌を露出する、またはお客様がすっぴんになるような場合、室内を暗くする心遣いがあると喜ばれます。南向きの窓がある部屋では外からの光を遮るため、遮光性の高いカーテンを選ぶと良いかもしれません。
3)スタッフとお客様の動線を考える
サロンの中でスタッフとお客様がどのような動きをするかという動線を考えましょう。カウンセリングスペース、施術台、お客様の荷物を置くスペース、施術道具ワゴン、備品の収納棚の位置を決める際、スタッフとお客様の動線がなるべく交わらないようにするとスムーズに接客できます。
サロンを演出するアイテム
リラクゼーションを求めてお客様がやってくるサロンは、ホッとできる場所でありたいものです。以下のようなちょっとしたアイテムを取り入れることで癒しの空間を作り出すことができます。
1)照明
直接光源が部屋全体を照らす照明ではなく、間接的な光で照らす間接照明がおすすめです。スタンドライトやスポットライト、シェードのついた照明、キャンドルなどがあります。光が抑えられますので、ムード作りに最適です。外からの光を活用したい場合は、光の差し込み加減が調整できるようカーテンではなくブラインドを取り付けるのが良いでしょう。
2)おしゃれなティーサービスセット
施術前後などにティーサービスを行うことはサロンの定番となっています。ティーポットやカップ、トレー、スプーンなどにこだわってみましょう。お店のコンセプトに合ったものを選ぶのがポイントです。安価なものでもおしゃれなものが見つかります。
3)観葉植物・花
部屋にグリーンや花があると癒しの空間を演出することができます。観葉植物の場合は鉢カバー、お花の場合は花瓶にこだわるとより一層雰囲気が良くなります。ただし、枯れたりしおれていると逆効果になってしまうので、必ず手入れを行いきれいで生き生きした状態にしておきましょう。
4)音楽
音楽がかかっているとお客様にリラックスを促すことができます。なるべく歌詞がなく、耳障りにならないBGMを選ぶようにしましょう。ヒーリングミュージックやオルゴール曲、クラシックなどがあります。ただし、必ずしも「音楽=癒し」とは限りません。ある特定の曲を流していると聞き飽きて単調に感じてしまうことがありますし、BGMのない静かな空間で過ごしたいお客様もいます。
5)デザイン性の高い加湿器
加湿器はデザイン性の高いものを選ぶと部屋になじみます。アロマオイルを垂らすことができる商品もありますので、好みのものを探してみましょう。
まとめ
サロンの心地いい空間は、心配りのあるこだわり・配慮によって生まれます。清潔感があり、リラックスできるサロンになるよう部屋全体から細部まで一つ一つ丁寧に決めていきましょう。オープン後はお客様の要望や意見にも耳を傾けて、より良いサロンになるよう日々努力していくことが大切です。