壁クロスの破れや剥がれはDIYで!クロスの簡単な補修方法
店舗で最も早く傷みが出る箇所のひとつが壁クロスでしょう。 多くの人出入りによって汚れが付きやすいうえ、什器などをぶつけて穴が開いたり破れたりということは、忙しい店舗ではよく起こることです。また湿気の多い箇所ではクロスのジョイントが剥がれるということもあります。 そんな場合、いちいち業者に依頼していてはきりがありません。
ご自分でも意外と簡単に補修することができるため、是非試してみてください。
壁クロスに穴が開いた場合の補修方法
壁に家具などをぶつけてしまうと、下地の石膏ボードまで穴が開いてしまうことも珍しくありません。この場合は下地の補修からしなければならないためパテが必要です。ホームセンターなどで市販されている「石膏ボード用穴埋めセット」は、パテ・ヘラ・網テープがセットになっていて便利です。その他準備する物は、補修するためのクロス・クロス用糊・クロス用ローラー・サンドペーパー・マスキングテープ・カッターナイフ・スポンジや雑巾・パテを練るためのバケツや水など。以下は補修の手順です。
① 穴の開いた壁クロスの周辺を四角くカッターナイフで切り取り、カッターの刃を使って切り取った内側のクロスを壁から剥がす。
② 穴の周りの破片などを取り除き穴周辺がなるべく平になるようにし、穴の周辺の崩れそうな石膏ボードも取り除く。
③ 穴の周辺をきれいにしてから、網テープを穴が全体に塞がるように貼り付ける。
④ 説明書の通りにパテと水の分量を混ぜ合わせ、パテが粘土状になるまでヘラで練る。
⑤ 粘土状になったパテを、網テープの上に何度も丁寧に塗り重ね、表面が平らになるようヘラで整え、パテが乾くまで(3時間程度)放置する。
⑥ パテが固まったのを確認したら、表面が平らになるようサンドペーパーで削る。(パテの凹凸がなくなるよう、根気よく)削り終えたら、表面の粉を雑巾で取り除く。
⑦ 補修用のクロスを、下地処理した部分より大きく切り出し、補修する部分にあてがい、四隅をマスキングテープで固定しておく。
⑧ 固定したクロスを補修する部分より一回り大きく、カッターナイフで切っていく。この時、2枚のクロスを切るのでやや力を入れて切る。
⑨ マスキングテープを剥がし、カッターで切った内側の壁に残っているクロスを取り除く。
⑩ 補修用クロスの裏にクロス用糊をまんべんなく塗り、補修部分に丁寧に貼る。
⑪ はみ出した糊は雑巾やスポンジできれいに取り除き、クロス用ローラーで空気を押し出すように貼り付ければ完了。
壁クロスが剥がれた場合の補修方法
以下はクロスの剥がれの補修方法の手順です。
① 剥がれているクロスの裏側や壁の下地に付いた汚れなどを、濡らして固く絞った雑巾できれいに拭き取る。この時、カビを発見したらカビ取りを行いしっかり乾燥させる。また、剥がれたクロスが固くなっている場合は少し湿らすことで、柔らかくなる。
② ヘラなどを使い、剥がれた壁紙の裏にジョイントボンドをまんべんなく塗り、剥がれたクロスを貼る。
③ はみ出たボンドは雑巾などできれいに拭き取り、クロス用ローラーで空気を押し出すように貼れば完了。
DIYがブームになってから、ホームセンターでも手軽に使える材料や道具などが豊富になり、糊付き壁紙や貼って剥がせる壁紙などさまざまな商品が出回っています。 そのため、壁全体の張り替えなども手軽に行えるようになってきました。 もっとDIYに挑戦してみたいという方は、トイレなどの狭いスペースや、部分的にクロスを貼るアクセントウォールなどに挑戦してみてはいかがでしょうか?
プロのきれいな仕上がりは期待できなくても、手作り感たっぷりの個性的な店舗は、とても魅力的なものです。 あなたの店だからこそ、「あなたワールド」をつくってみましょう。