高所看板の施工方法
早い!安い!高所看板施工はロープアクセス工法がおすすめ!
商業活動において看板は大変重要なツールです。特に高所看板は離れた場所からも視認性に優れ、集客アップに繋がる効果的な宣伝方法です。
しかし高所看板の施工は、費用も時間もかかるものですが、ロープアクセス工法は、高所看板施工にかかる費用と時間を大幅に減らすことができる画期的な工法です。今回は皆さまに高所看板施工のためのロープアクセス工法をご紹介いたします。
高所看板の一般的な施工方法にかかる費用
看板の施工費用は、設置する高さによって大きく変わってきます。一般的な店舗で脚立作業が可能な場合は、比較的費用も安く済みますが、脚立作業が可能な高さは3~4m程度まで。それ以上の高さになると足場を組む必要があります。そうなると足場架設費用が別途必要になってきます。
また足場を組む場所が歩道の場合は、道路使用許可を申請しなければならないので、申請費用も必要です。
もっと高い場所に設置する場合は、高所作業車を利用します。高所作業車利用の場合も、看板設置高によって車両の性能(作業可能な高さ)を選ぶ必要があるので、高くなればなる程、費用がかかります。
一例を挙げると車両のレンタル料が、12m程度の高さなら60,000円/日ですが、40mの高さでは175,000円/日必要。また、夜間作業や休日使用の場合、割り増し料金が必要です。大掛かりな作業では、複数の車両が必要になる場合もあります。更に道路使用許可申請・道路占有許可申請が必要です。
ロープアクセス工法とは
ロープアクセス工法とは、足場の得られない作業環境などで行う高所作業の方法で、元々は登山や洞窟探検の技術から発生したものです。ヨーロッパにおいて様々なロープのコントロールデバイスが開発され、産業に適した安全な技術として成長しました。日本でも1990年代から欧米の技術が取り入れられ、現在は様々な高所作業で採用されています。技術者がハーネスとギアを使用し、昇降・下降・ロープ間の移動を行い作業します。日本では労働安全衛生規則が一部改正され、ロープ高所作業特別教育が平成28年7月1日より義務付けられています。ロープアクセスはこの特別教育を受講した資格者のみが作業することができます。
ロープアクセス工法のメリット
高所看板施工では、看板の本体価格やデザイン・製作費の他、足場架設費用や高所作業車のレンタル費用の割合が大きく、作業コストを押し上げてしまいますが、ロープアクセス工法では、その必要がないため大幅なコストカットが可能です。また、高所作業車が届かない高さや高所作業車の入り難い狭い道路、ビルとビルの谷間など、どんな場所でもロープアクセス工法なら可能です。道路使用許可申請の必要もないので、施工にかかる時間も短縮できます。更に、足場を組み立てる場合は、他の入居者に負担をかけてしまいます。店舗などの場合は、売上にも影響を与えてしまう可能性もありますね。防犯面でも不安がありますが、ロープアクセス工法では全くこのような心配がありません。
そして大掛かりな設備を必要としないので、小規模な工事や部分工事にも自由に対応できるところもメリットです。
ロープアクセス工法でできる作業
ロープアクセス工法では、必要に応じて必要な人数の技術者が自由に対応できるので、看板の施工だけでなく、メンテナンスや点検作業でもご利用いただけます。
以下がロープアクセス工法で可能な作業内容です。
・ビル屋上塔屋看板シート貼り、シート剥がし、撤去など
・ビル屋上ネオン管工事、ネオンの交換
・袖看板本体取り付け工事、撤去
・袖看板シート貼り、アクリル交換
・袖看板蛍光灯や安定器の交換
・ウインドウシート貼り
・各種屋外広告物の点検など
ロープアクセス工法は、ビル壁面のメンテナンスや窓ガラスの清掃作業などにも取り入れられています。皆さまも高層ビルでロープアクセス作業を見かけたこともあるのではないでしょうか?危険を伴う作業なので、厳しい危機管理のもと、国際基準で確立された知識と訓練を身に付け、ロープや機材を熟知している技術者が作業を行います。
高層ビルが益々増えつつある日本で、ロープアクセス工法は様々な作業の場面で取り入れられ、広がっていくと思われます。