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ダンススタジオの開口対策

ダンススタジオの完全な防音には開口部の対策がポイント!

これまで、ダンススタジオづくりにおける防音・防振の大切さや注意点など、数回に渡りご説明してまいりましたが、実は完全な防音を求める場合は、開口部(換気・空調設備やドアなど)も重要なポイントです。防音構造に作られるスタジオは当然ながら気密性が高いため、換気・空調設備は必須になります。
しかし換気・空調設備などはせっかく気密性を高くした箱に穴を開けるようなもの。空気の流通があるということは、そこから音も漏れてしまいます。また通常のドアでは防音対策は不十分です。今回はダンススタジオを完全に防音するための換気・空調設備やドアの対策をご紹介いたします。

防音室用換気扇の採用

防音効果の高い換気扇に、ロスナイ(三菱電機)があります。ロスナイは熱交換型の省エネ換気扇として開発されたものです。特殊な加工紙の仕切り板と間隔板で構成されているロスナイエレメントにより、室外に換気する空気と室内に供給する空気が混ざり合うことなく、一台で外気を取り入れながら同時に換気を行うという優れモノ。また外気洗浄フィルターによって屋外の埃や花粉などを排除してくれます。この特殊なロスナイエレメントの構造によって防音効果も優れたものになっています。
詳細は三菱電機のHPをご覧ください。[こちら]

消音装置の取り付け

防音のための様々な装置を取り付けることも有効です。 防音のための装置は下記のようなものがあります。

・防音フード……換気扇の換気口に取り付けるカバーで、カバー内部に吸音材が使用されている。一つ窓タイプ、二つ窓タイプ、防雨型、角型防音フードなどの種類がある。

・防音ダクト……ダクト内に吸音材を取り付けるだけの簡単な仕組みで空気抵抗も少ない。しかし高周波の騒音には効果があるが、低周波の騒音には効果が少ない。吸音材は一般に厚さ50mm程度のグラスウールに飛散防止のため表面を保護したものを使う。

・消音チャンバー……空調ダクトや吸排気ダクトの複雑なダクト接続部に設置する箱型の消音機。チャンバー内に吸音材が張られている。

・消音ボックス……アネモスタット型吹き出し口など(天井面に設置される空調の吹き出し口)に設置される箱型の消音装置。

このような装置を単体よりも複数組み合わせることで、防音性能が向上します。

防音ドア

防音ドアは扉の芯材に防音材料を積層し、戸当たり部は特殊な気密パッキンを採用するなどの、気密度を向上させたドアのことです。遮音性能はドアの厚みやパッキンを2重(ダブルパッキン)にするなどで向上させることができます。遮音性能はDr35、Dr40、Dr45(数値が高い程、遮音性能が高い)の中から目的に応じて選択できます。
また、2重ドアにすることで、更なる防音効果を発揮します(2枚のドアの距離を離すと遮音性能が高くなる)。素材はスチール製と木製などがあり、窓付き、窓なし、引き戸タイプなどの種類があります。
注意したいことは、Dr45のドアを2枚設置した場合の遮音性能は計算通りDr90にはならないということを理解しておきましょう。Dr45のドアを2枚設置した場合の遮音性能はDr55~60程度です。

防音ガラス

防音ガラスは防音特殊フィルムを挟み込んだ合わせガラスのことです。全ての音域に防音効果の高いタイプや、低音域の防音対策に効果の高い、複層ガラスの中空層に低音域共鳴透過現象を防止するレゾネーターが搭載されたタイプなどがあります。サッシとの併用により一重窓でも防音効果が向上します。

窓の防音対策はこちらをご覧くださいませ。[こちら]

高額な費用をかけて、浮き床や浮き構造にしても、開口部への注意を怠ると防音効果も少なく完璧とは言えません。スタジオ経営のための防音設備の施工は、細部にも徹底して行うことが大切です。その理由は、開業してからのやり直し工事は有効な防音対策が取れない場合も多く、時間も費用も無駄になってしまうからです。

クロニカデザインは細部まで徹底した防音効果の高い施工に努めています。尚、建物の造によっては、効果的な防音工事ができない場合もありますので、ご了承くださいませ。

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